本編〜第4話

 俺の名前はソリッド=スネーク、二時間前のサンヒエロニモ、俺達は新型ドリンクバーマシンを使って世界征服を企む奴がいるという情報を得た。

 今思えば……、疑うべきだった……。


 いや、マジで。

 俺はどっか訳のわからない工場に連れて行かれた。例の店員(名前はジョナサンというらしい)といつの間にか付属されているエルザという少女。俺はそんな趣味はない。そしてある意味事の発端になったと言っても過言ではないキャンベル、捻挫しやがって無線でサポートするとか言いやがった。絶対に俺をはめるための罠だ。まあいつまでもグチグチ言っていても始まらないので俺達は工場に入っていった。
 中には妙な巨大マシンが置かれていた。液体が流れ出てくるような穴と横にある「メロンソーダ」や「ダイエットコーラ」、「ホットコーヒー」など書かれているボタンがある。これが例のドリンクバーマシンか……。


 くだらねえ


 早速俺はそのマシンを破壊しようとした。すると外からヘリコプターの音が聞こえてきた。何台ものヘリコプターから何人もの制服を着た従業員らしき男達とスーツ姿の男が降りてきた。そのスーツ姿の男が言った。
「今度は逃がさん、スネーク!」
 何だ今度はって? 俺はお前と会った事はない。こんな所まで変人尽くめか? すると急にドリンクバーマシン(以下、めんどいのでドリシーと呼ぶ)が起動し始めた。
「そんな! どうして……」
 エルザがつぶやくようにして言った。俺からしたら俺がこんな所にいるのが「そんな! どうして……」な状況だ。ドリシーはホットコーヒーのような湯気の出ている黒い液体を噴出した。周りにいる従業員っぽい男達にその液体がかかっていく。そこらじゅうから「熱い!」という声が聞こえてくる。
『くそ、外したか! だがこの威力……! これさえあれば誰も私を追放することなどできはしない!私をコケにした事を後悔させてやる! 出て行け侵入者ども、この基地は私のものだ!』
 また妙なのが出てきやがった。
「スコウロンスキー大佐!」
 尚もドリシーは液体を吐き出し続けていく。だが急に液体を吐き出さなくなった。
『くそ! 何故だ!? 何故動かん!!』
 ドリシーの中に入っている変人がつぶやいている間に俺は社長のジーンとかいう奴に近寄っていった。
「動くな! あっけなかったな。あんな物がお前の切り札か!?」
「ふふふ……。面白い余興だったぞ、スネーク」
 もう帰りたいのに何が余興だ……。まだ何かあるってのか?
「スコウロンスキーの乱入は私にも予想できなかった。だが……起きろ! ウルスラ!」
 ジーンがそう言うと突然エルザが頭をかかえて苦しみ始めた。
「エルザ!?」
「駄目……。駄目よ、ウルスラ! スネーク、私を○○なさい!」
 今この女は何を言った。○○なさい?
「ウルスラが来る前に私を○○なさい! 早く!!」
 いいだろう。そこまで言うのなら仕方がない。俺のスティンガーはいつだって満タンまでミサイルが装填されている。手入れも怠らないからいつでも調子よく発射できる。
「私は……、お前を縛る……。欲求不満が満たされる前に……!」
 すると彼女はいきなり俺にライ○フCQCをかましてきやがった。ものすごい痛さだ……。くそ、後でお前にもやってやる(?)。潰された者の痛みを知れ!
「ウルスラとエルザは元々一つの人格だった。だが彼女達は二つに別れ、ウルスラは性欲と引き換えに強大なSを手に入れた。確かにキャサリンは未完成の兵器だ。だが、ウルスラがそれを補ってくれる!」
 キャサリンだと? 違う、こいつの名前はドリシーだ。キャサリンなんかじゃない。俺が心の中でドリシーの事を思っているとドリシーの中から何とかスキーという奴が出てきた。恐怖に満ちた悲鳴をあげながらドリシーから振り落とされた。それと入れ違いにエルザが青いオーラを発しながらドリシーの中に入っていった。

 また何か妙な事になっていった……。